マンガ ことはの心理相談室

臨床心理士が描く心理療法マンガ

不眠症中にやってはいけないこと

以前不眠になったことがありました。(大阪府民だからではない)

発端は、

19年近く飼っていた愛猫が亡くなってすぐ、引越ししたことでした。

自然の多い郊外から、交通の便のいい市中へ。

 

さらに1週間後には

新しい仕事(職場)が4か所増え、

新しい猫も飼い始めました。

 

新生活がスタートし、

必要な家具家電、新しい職場に持っていくもの、

猫の病院探しに、ガスに水道、電気etc…

情報を集め、比較し、考え、選び…

頭をフル回転させる日々。

 

そんな日を送るうち、

物忘れが増え、注意も散漫になり、

車道脇の溝に気づかず落ちそうになることもありました。

 

早く新しい環境に慣れようと

街中を歩き回り 馴染みをつくろうと頑張りましたが

頑張り過ぎたのか、人生初の肉離れに。

片足を引きずりながらの生活という初の経験もこなしました。

 

その後もコロナを始め、様々な病気に罹り続け、

新しい職場ではなかなか軌道に乗らず…。

 

新生活11か月目に入った頃、

慢性頭痛、意識は朦朧、身体に力が入らない、

人の話も本の文章もまるで頭に入らず、ついに不眠症に…。

 

その時決めました、

もうこの新しいこと尽くしの生活をやめよう、

これ以上、新しい情報を脳に届けるのはやめよう、と。

見慣れた所に戻ろう、と。

 

夏目誠の作った『勤労者ストレス調査表』によれば、

「引越し」のストレス強度は47、「住宅環境の大きな変化」は42。

(「結婚」を50として、0~100の間で示される)

 

なぜ「引っ越し」がストレスかというと

新生活では

これまで頭に入っていたあらゆる情報を 刷新しないといけません。

買い物の場所、出勤ルートに交通手段

関わる人、風景、間取りの変化による日常の動作etc…

その作業に膨大なエネルギーが使われるため、

自覚はなくとも相当疲労するのです。

 

また、

ペットロスによって強いストレスを受けていた僕は

(「配偶者の死」はストレス強度83、「親族の死」は73) 

精神状態も万全ではありませんでした。 

 

そして新居のある中心街は

人人人…、車車車…、そして看板だらけ。

歩いているだけで、膨大な情報が脳に入ってきます。

 

常に情報過多で処理が追いつかず、

脳は疲労困憊、

ついには眠れなくなってしまった訳です。

 

「このまま不眠が続くと鬱になるな…」そう思い、

新居も新しい職場も諦め、

住み慣れた実家に戻りました。

 

快復のため特に心掛けていたのは、

極力何もせず、ゴロゴロし、情報を入れないようにすること。

そして

自然の中に行くこと。

自然には、情報を処理してくれる力があります。

 

頭痛と疲労の真っ只中の頃、

里山歩き(約10㌔)に行きました。

不思議なくらい、疲れず、頭痛も治まったのです。

(因みに、神経発達症の子達がパニックで教室から飛び出した時、

 校庭の池や木がある所に行くことが多いのですが、

 これは自然に触れると頭がスッキリして落ち着くからではないかしら)

 

今の時代は情報過多で

常に脳が疲れやすい状況にあります。

こまめにリラックスして 回復させてあげないとね。

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